高松港の赤い灯台
灯台のイメージと言えば、やはり白亜の灯台から連想される「白」でしょうか。
香川県高松市には、とても珍しい赤い灯台があります。
高松港、サンポート高松にある、高松港玉藻防波堤灯台 愛称「せとしるべ」。
高さ14メートル、世界初の総ガラス張りの灯台で、夜は赤く発光することから「ルビー灯台」と呼ばれることもあるようです。
「せとしるべ」という愛称は、全国公募で決められたそうです。
高松港のふ頭から海上に向けて約540メートル延びる玉藻防波堤の先端に立地しています。
ぱっと見た感じ、灯台まですぐ着くかな、と思っていたのですが、これがなかなか。
歩いたら結構な距離であったことに気が付きます。
おりしも夏の暑い日差しが照り付ける日だったので、汗はポタポタ、水分をあいにく持ち合わせていなかったのが悔やまれました。
防波堤を延々と歩くので、もちろん両側は海。ところどころ釣りをしている人もいました。
近づくと確かに灯台の壁面が赤いガラスで覆われているのがわかります。
19センチ四方の透過性ガラスブロックが1600個も使われているそうです。
ここで、ハッと遅まきながら気が付きました。ここはデートスポットそのものではないか!
夜は、内部から赤く発光(ガラスを通すので、独特な発光色になると思うのです)して、かなりロマンチックな雰囲気になることは確実。
映えに映えて、たまらない空間になること、間違いありません。
このせとしるべには、3つの認定された称号があります。
・恋する灯台
(日本ロマンチスト協会)
・日本三大夜灯台
(夜景観光コンベンション・ビューロー)
・日本夜景遺産
(夜景観光コンベンション・ビューロー)
ちなみに、日本三大夜灯台は、
・高松港玉藻防波堤灯台
(香川県高松市)
・江の島灯台(神奈川県藤沢市)
・角島灯台(山口県下関市)
夜景観光コンベンション・ビューロー認定
日本三大夜灯台はこちら。
https://lighthouse.yakeikentei.jp/
→ 江の島灯台がエグいです…
夜景観光コンベンション・ビューローという団体があるのを初めて知ったのですが、その事業として、
「夜景観光士検定」というのもやっているらしく、どんな検定なのだろう…と興味をそそられます。
さて、灯台の近くに寄ってみました。
この灯台の初点は昭和39年12月となっています。現在から約60年前くらいに建てられたのですね。
灯台としては近年に建てられた部類に入る灯台ではないでしょうか。
このせとしるべは、何といっても夜に赤く発光しているところを見なければ、その本当の魅力がわかりません。
夜の高松港を行燈(あんどん)のようにやさしく照らす、せとしるべ。
今度、さぬきうどんを食べに来た際には、少し長居して、夜のせとしるべを見にこよう。
もちろんひとりで。(ひゅーー)