有名スポット、グルメ、喫茶店・・・など、京都についてはあらゆる本・雑誌が刊行されており、ネットでもあらゆる情報があふれています。
万能観光地京都の魅力を語ろうと思えば、たくさんの切り口がありすぎるのですが、私がこれまで何度か京都に通って、あちこち気の向くままに歩き回ってみて、いくつかのお店にも並んだりしてきた結果、
どうしてもコレは外せないなあ、と思うスイーツが3つあります。
✅切通し進々堂 『みどり~の』
✅喫茶ソワレ 『ゼリーポンチ』
✅からふねや珈琲 『あんみつ』
これがその3つ。
みどり~の 切通し進々堂
「みどり~の」は、舞妓さんがこのデザートをそう呼ぶようになったから、だそうです。
「みどり色のゼリーください」が「みどり~の、ください」ですね。
いかにも京都っぽいはんなりとしたネーミング、このゼリーにぴったりです。
このゼリーシリーズは、「あかい~の」「きいろい~の」合わせて、3つあります。
このゼリーシリーズは、わりと固めで弾力があり、ほどよい酸っぱさが抜群のゼリー。甘さも控えてあって、夏には持ってこい!のデザート。
「みどり~の」は、メロンとレモンのフレーバーのゼリーにいちごとみかんが入ってて、すごくマッチしてる。
私も3つの中ではいちばん「みどり~の」が好きです。
「あかい~の」は、いちごとレモンフレーバーのゼリーに、みかんとパインが入ってて、この感じ、昭和時代に食べた何かに似てる・・・
「きいろい~の」は、おそらく最近になって出てきたメニューだと思いますが、レモンフレーバーに輪切りのレモンが入っていて、柑橘感抜群です。
テイクアウトする時は、小さな保冷剤を入れていただける気配りがとても嬉しかったです。
切通進々堂は、祇園四条駅より徒歩3分程度のところにあり、四条通りから脇に入ってすぐのお店なので、すぐに辿り着くことができます。
このお店は、1960年創業の老舗。祇園の舞妓さんや芸妓さん御用達のお店。お店の奥には喫茶スペースもあり、常連の舞妓さんたちのうちわが壁に飾られていて、それをひとつひとつ見るのも楽しいものです。
知っている舞妓さんの名前のうちわを見つけたりすると、「あの舞妓さんもここに!」と、嬉しくなってしまいます。
切通し進々堂は、このゼリーシリーズのほかにも、サンドウィッチも評判が高いお店で、特に「玉子サンド」は、とてもボリュームがあって人気メニューのようです。
そして、お店の外のショーケースの反対側に、おかきやあられも陳列されているのですが、わたしはその中の醤油あられをいつも買い求めています。1袋300円ほどで、食べだすと止まらなくなる味がやみつきに。
ゼリーポンチ 喫茶ソワレ
雑誌や旅行ガイド本などの京都の喫茶店特集には、必ずと言ってよいほど、「喫茶ソワレ」は登場し、そしてお店のイチオシメニューは、この「ゼリーポンチ」です。
見るだけでその美しさに目を奪われてしまうスイーツはありません。
地元で知らない人はいないほど有名な「喫茶ソワレ」は、昭和23年創業の老舗です。
喫茶ソワレは、阪急河原駅からほど近い、高瀬川沿いにあります。大通りから脇に入ってすぐ辿りつくことができます。
時間を見計らっていったけど、やはり人気のお店、前に3組ほどお客さんが待っていました。
ちょうど季節が桜の満開の頃だったので、高瀬川沿いの桜の木から花びらがちらちらと高瀬川に舞って落ちていくのを眺めていました。
京都って、ふとした時に、こういう風流さを感じられるところが随所にあります。
ソワレの店内は、薄暗いブルーライトで照らされています。
青い照明にしている理由は、「青い光は女性が美しく見え、男性は若々しく見えるから」ということのようで、そのため昔はお見合いの場所として使われていたこともあるそうです。・・・納得。
壁に飾られた絵画も、ソワレの雰囲気を演出しています。
ソワレは、画家の東郷青児のゆかりのお店でもあり、東郷氏が手掛けた調度品なども店内にいろいろ飾られています。
ほかに、コースターやコーヒーカップにも東郷青児のイラストが描かれており、ソワレのために東郷氏が描いた線画(イラスト)だということです。お土産にコースターを買い求めました。
そして、生の「ゼリーポンチ」は、やはり美しかった。
食べてしまうのがもったいない、ずっと見続けていたい、芸術品のようなポンチ。
このゼリーポンチは、若い女性の来店を増やす目的で、目でも楽しめるメニューとして、1975年から始められた5色ゼリーメニューのひとつだそうです。
バランスよく盛られた5色のキューブとサイダーの泡がコラボして、本当に宝石のよう。青い照明がさらにポンチの色合いを幻想的なものにしています。
刺激の少ない神戸産の地サイダーを利用することで、やさしい味のゼリーポンチに仕上がっています。
またひとつ、魅惑的な京都を味わうことができました。
あんみつ からふね屋珈琲
からふね屋珈琲の「あんみつ」。
実は、この「あんみつ」を食べたのは、30年も前のこと。
その頃は、「からふね屋」は京都の河原町界隈に複数の店舗があったと記憶しています。
まだレトロ喫茶店が観光対象になっていなかったころ、観光客にとって京都の喫茶店と言えば「からふね屋」だったのではないかと思うのです。
暑い夏の京都市街を歩きまわり、涼を求めてふと入ったからふね屋で食べた「あんみつ」。
こんなに美味しいものがあったのか!
キリリと冷えた白玉だんごと絶妙な甘さのあんこ。
みるみる体の疲労がとけてなくなっていくのを感じました。
記憶がおぼろげなのですが、その「あんみつ」は、もしかして現在の「クリーム珈琲ぜんざい」のようなものだったかもしれないと思うのです。
現在のからふね屋珈琲店本店は、ショウウィンドウを見てもわかるように、パフェ押しの喫茶店になっているようです。
30年前の「あんみつ」に感動してから、その後はからふね屋には寄らなくなってしまいましたが、私の記憶の中では、京都の酷暑を一瞬で癒してくれたあのあんみつの味を忘れることができないのです。
今度の京都訪問時には、からふね屋珈琲店に行って、遠い記憶の「あんみつ」を探してみることにします。
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