鳥取県倉吉市に、昭和に帰れる場所があるのです。
レトロ喫茶「モダン」。
モダンのあるあたりはかつての倉吉市の中心地
モダンのあるこの場所は、昭和の時代は倉吉の中心地でした。
地元の40代以上の方なら、その名前を聴けば「ああ・・・」と目を細めるであろう、伝説のショッピングセンター「ジョイニー」や「タイヨー」があり、
子どもの頃、服を買いにこのあたりに来るときは、とてもワクワクしたものです。
・・ついでに思い出しましたが、ジョイニーの2階の階段踊り場には、「月での体重は何キロ?」という測定器みたいなものがあって、見るたびに「乗ってみたいな~」と思っていましたが、有料だったのでいつもあきらめていました。今なら簡単に計算できてしまうのに、その頃は、「月に行けば自分の体重が軽くなるなんて!」と驚異の目で測定器を見ていたのです。
小学生に絶大な人気をほこっていた、おもちゃ屋の「クラウン」もたしかこのあたりにあったはず。
少し前に地元の新聞に載っていたけど、「マスダ人形店」を経営されていた方が、高齢のためお店を閉められることになったとか。マスダ人形店も、子どもイベントに欠かせない贈答品のお店として、存在感抜群だったのを覚えています。こいのぼり買うならマスダ人形店、ひな人形買うならマスダ人形店。
どんどん懐かしい風景が蘇ってしまいます。
そんな場所に、モダンはあります。
おぼろげな記憶だと、確かこの店舗は昔は洋装店だったような・・
昭和へタイムスリップするモダン
モダンに一歩足を踏み入れたとたん、一気に昭和にタイムスリップしてしまいました。
店内は照明をおとしてあるため薄暗くなっていますが、それが昭和館を一層ひきたてているようです。
状態もすごくよくて、今でも現役で役立ちそうなメリーゴーランド。
弟が赤ちゃんの時に、真上で回転していたのを思い出します。
回ると垂れ下がっているビラビラがふわ~っと開いてきれいなんですよね。
小学生時代に読んだ漫画の単行本や、シリーズものや絵本なども整然と並べられています。
感心するのは、昔のものなのに、状態がよいものがとても多いということ。
オーナーさんが大事にコレクションされていたものを惜しみなく披露してくださっているのですね。
展示物はホコリをかぶっている様子もなくて、掃除も行き届いている感じがします。
これほどのコレクション品の掃除って、たいへんだろうなあ・・・
思わず「うっわ!なつかしー」と声が出てしまったこの紙袋。
ショッピングセンター「ジョイニー」より少し格上の百貨店という位置づけであったと思う「ホテイドウ」の紙袋です。
必ずどの家庭にもあったこの紙袋。
鮮明に焼き付いているのは、この袋にはホテイドウで買った何かいいものが入っている、という幼心時の刷り込みが今でもしっかりと残っているからでしょう。
ホテイドウ鳥取店オープン記念の印刷が入っているので、比較的新しめの紙袋ですね。
1970年の日本万国博覧会のグッズももちろん並べてありました。
太陽の塔は、永遠不滅。個人的にもとても惹かれる造形物です。
実家に太陽の塔の顔が底にデザインされたガラスコップがあったのを思い出します。
ひとつひとつがグッとくるものばかり。
右上、花柄の電気炊飯器、これは各家庭にかならずありましたね。
左下の髪留めも、露店でよく売ってました。すごくすごく、欲しかった・・・
食事も楽しめるモダン オススメは牛すじラーメン!
モダンは、食事も楽しめるお店なのです。
モダンは、昼でも夜でも楽しめるお店です。
スイーツも充実していて、レトロ感あふれるクリームソーダなど楽しんでみるのもいいかも。
私のオススメは「牛すじラーメン」。
「牛骨ラーメン」は、鳥取県中部のソウルフードですが、その牛骨ラーメンをモダン風にアレンジしてあります。
ホロホロに煮込んだ牛すじ肉がトッピングされて、牛骨スープがますますコク深く仕上がっています。
中太ちぢれ麺に絡むウマい牛骨スープ!
夜にモダンで飲む時でも、このラーメンが食べられるのは、すごくいいですね!
醤油ラーメンが基本的に好きな人は、この味にはかなりはまると思います。リピート確実!
その他のメニュー、「オムライス」や「ナポリタン」も、昭和の雰囲気をまとっているようです。
私はまだいただいていないのですが、絶対美味しいに決まっています!