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祇園祭(前祭) 長刀鉾の注連縄(しめなわ)切り 2022年版

京都は、神社仏閣巡りも最高に楽しいのですが、京都を代表する夏のイベント

祇園祭(前祭)』は必須科目

一生に一度は観る価値のあるお祭りだと思います。

京都の三大祭りといえば、5月の「葵祭」、7月の「祇園祭」、10月の「時代祭」。

祇園祭は、長い間、京都の町衆が守り続けてきた日本を代表するお祭り。

豪華絢爛な装飾が施されたいくつもの山鉾(木で作られた台車の上に人形を飾ったり、お囃子を奏でる人たちが乗っている)が京都の街をぐるりと一周巡行し、京都の夏を一層盛り上げます。

 

長刀鉾の注連縄切り

2022年は3年ぶりに祇園祭の山鉾巡行が再開されました。

3年前まではほぼ毎年祇園祭には京都に来ていたので、再開されるのがどんなに待ち遠しかったことか。

そして、祇園祭を観覧するたびにふつふつと沸いていた思い…「長刀鉾(なぎなたほこ)の注連縄切り(しめなわぎり)を間近で見たい!」という願望を、今回は実現することができました。

多くの鉾には稚児人形が飾られていますが、「長刀鉾」は唯一、生身の人間の稚児(生稚児…なまちごではありません(笑)、いきちごと読むようです)が搭乗する鉾で、巡行では常に先頭を巡行するのが昔から決まっています。

生稚児は、京都に住む小学3年~6年くらいの男の子が毎年選ばれ、だいたい老舗のご子息が選ばれることが多いようです。

祇園祭の大役を務めることになる生稚児、鉾の上での舞の練習や、いろんな事前行事をこなさなければいけないので、学校との両立は大変だろうなあ…と想像します。

長刀鉾保存会 ホームページ
https://naginatahoko.jp/

四条麩屋町あたり、道路を横断するようにかけられている注連縄を生稚児が太刀で切り落とすことで、祇園祭が始まります。

始まりの時間よりだいぶ早く来て待ち構えていましたが、注連縄切の前に面白い瞬間が見られました!

信号機の収納作業 アナログな作業だった!

 

祇園祭は、山鉾が京都の大通りを巡行するため、そのままだと巡行の邪魔になってしまう信号機が、ちゃんと収納できるようになっているのです!

作業員が、クレーン車に乗って、信号機を3,4回手で押して収納していきます。

沿道にはすでにたくさんの人たちが集まっているので、その作業は当然注目を浴びることになります。

作業員が信号機を1回押すたびに沿道の人たちから「お~っ!」と歓声があがり、パチパチと拍手が。

山鉾が通る道のところどころで、分担してこの作業がされているのですね。

これも見どころです。

さて、長刀鉾が注連縄の前に来るのを待っているうちに、見物客も増えてきました。

お隣に陣取っていたご年配の方は、地元の方らしく注連縄切りは必ず観に来ておられるようで、気さくにいろいろ教えてくれました。

待ちに待った長刀鉾が来た!  ・・・なんてベストポジション。

注連縄に近づく長刀鉾 今年の生稚児さんに会えました

すべて見逃さまい、と観るのに夢中でこの後のメインとなる瞬間の画像がとれていません・・・(痛恨の極み)

この後、稚児が太刀舞を披露した後、一気に太刀を振り下ろし手前の台に置いた注連縄を切り落としたものの、今回は1回目の太刀振りでは縄が切れず、2回目のトライで無事切れました(ホッ…)

隣のご年配の方が、「これまで何回も見てきたが、1回で切れなかったのは初めてだ」とつぶやかれました。

もしかしてレアな瞬間が見られたのかもしれませんが、稚児さんも周りでサポートしている大人にとってもイタイことだったかも…と想像します。

この日のためにたくさん予行演習を重ねてきたに違いありませんから。

注連縄切りはその瞬間が注目の的なので、相当のプレッシャーもあるんでしょうね。

キリリとした表情の生稚児 この後要所要所で稚児舞を披露します

念願の注連縄切りを間近で観ることができ満足でした。

暑い日差し、人いきれ、コンチキチンの音色、山鉾の車輪のきしむ音。

京都の暑い夏に祇園祭が帰ってきた日でした。

バスのる

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