四国の最西端から九州を望む
四国の最西端にそびえたつ、佐田岬灯台。
四国の上部左側、九州に向かって突き出しているのが佐田岬半島。
全長約50キロの日本一細長~い半島の突端に「佐田岬灯台」は存在しています。
大正時代に作られ、100年の歴史をもつ灯台です。
こんな見るからに先っぽにある灯台には、絶対行かなければ!という使命感が生じ、2泊3日の四国旅計画を立てて挑みました。
宿泊していた松山市内から灯台までは、高速道の使用無しであれば、108キロ、車でざっと2時間半。
下道をこよなく愛する私は迷わず下道で出発。
途中、ところどころにある道の駅に寄りながら灯台を目指します。
この灯台までの道には、四国で唯一の「メロディ―ライン」になっている区間があり、車の窓を全開にして楽しみました。
「みかんの花咲く丘」と「海」のメロディーが佐田岬にぴったりです。
メロディー区間に入ると、急にうなるような音で始まるので、聴きようによっては少し怖いかも。
それにしてもメロディーラインの技術ってすごい。道路メンテナンスとか大変なんだろうけど、日本中にもっとあってもいいなと思います。
いくつものカーブを目の回りそうなほどぐるぐると走って、やっとたどり着いた駐車場から、白い灯台の先っぽが少し見えました。
あそこまで歩いていくのか…
駐車場から灯台までの遊歩道はコンクリート舗装され、周りの木々もところどころ伐採されているのでとても歩きやすくなっています。
灯台を訪れた日は幸いにもすごく天気が良い日だったので、綺麗な木漏れ日の遊歩道を堪能できました。
途中、岩場にも降りられるところもあったりして、あちこち寄り道しながら歩きます。
20分くらい歩いてようやく灯台手前に到着。
登り道が続いて少し息が上がっていますが、灯台の近くに行くにはもうひとがんばり、階段を登らないといけません。
着いた~!
佐田岬灯台、高さ18メートル、光到達距離は35キロ。
第3等フレネルレンズが設置されています。
灯台ほど青と白の美しいコントラストを描けるものはないと感じます。
念願の四国最西端にたどり着きました。灯台の下には私以外に誰もいなくて貸し切り状態。
四国の最西端をこの時間だけ独り占めしていることになんだか優越感を感じます。
灯台を下から見上げると、残念なことに私の好きな灯台の瞳「レンズ」を観ることができません。
灯台はある程度の距離から全景を観られる方がよいのかもしれませんね。
遊歩道を少し戻った、小高いところにある椿台展望台から全景を眺めてみました。
「絶景」としか言葉が浮かんできません。
夕暮れ時には、夕日と灯台のに光のコラボでさらに美しい風景が展開されるんだろうな、と想像します。
しかし残念なことに、白い遮蔽版(しゃへいばん ・・・灯台の光が陸地に差し込むのを防ぐための板)があるために、ここからも灯台内部のレンズを拝むことができませんでした。
佐田岬灯台は、「恋する灯台プロジェクト」の認定灯台にも選ばれています。
恋する灯台プロジェクトとは?
Place(場所)・・・非日常感
History(歴史)・・・物語感
Access(道のり)・・・到達感
Romantic(ロマンティック)・・・創造感
Ocean view(景観)・・・最果て感
Shape(形)・・・造形美感
以上PHAROS(ファロス)の審査基準により認定され、灯台をロマンスの聖地へと再価値化していく取り組みです。
佐田岬灯台はこちら
https://romance-toudai.uminohi.jp/toudai/sadamisaki.html
佐田岬と大分県を結ぶ「豊予海峡ルート構想」が数年前から進められているようですが、現在はまだ調査段階のようです。
自治体の経済・財政状況により急速な進展は望めないようですが、そう遠くない将来はここに橋が架かっているのかもしれません。
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