ホテルのコンセプトはその名のとおり「競輪」です。入った瞬間から競輪の世界でしばらく過ごすこととなります。
「KEIRIN HOTEL 10」の10(TEN)は、お客様が10人目の競輪エントリーレーサーになった気持ちで過ごせる空間です、という意味で、この発想はステキですね!
ホテルの外観はPOPでカラフル。
過ごすうちにだんだんわかってきますが、競輪で走る自転車にはそれぞれ色が決められていて、全部で9色、その9色がこのホテルにも至る所で採用されています。
そして、建物だけではなく、アート的にもグルメ的にも競輪が貫かれていて、その魅せ方が本当にセンスが良いのです。
これ造ったヒトすごい!拍手したい!と絶賛します。
1泊2食の短い滞在時間でも、競輪にとても興味が湧いてきます。たぶん他のお客さんも絶対そうだと思います!
ホームページもとてもスマートでおしゃれ。
KEIRIN HOTEL10 ホームページ
https://keirin-hotel10.com/
”コンパクト”という魅力がギュッとつまっている
私が宿泊したのは、バンクビューコンパクトダブルの部屋。
上階には「オーシャンビュー半露天スイート・テラス付き」というデラックスな部屋もあり、室内に露天も備え付けられているようです。
チャンスがあれば泊まってみたいですね。
部屋はすべて競輪場が見渡せる「バンクビュー」なので、バンクだけでなくその先にある瀬戸内海に浮かぶ小島も見渡すことができます。
キラキラ光る波、行き交う船、あたたかい風が通り抜ける静かでのんびりとした瀬戸内の風景。
テラスに出て、いつまでもぼう―っとできる、心が解放される風景。
瀬戸内って、私にとって何かしら心が安らぐ場所。
また、小豆島にもフェリーで渡ってみたいな。
こんなナイトウェア見たことない!
宿泊客がいちばんワクワクするのは、やはりこの備え付けナイトウェアを着るときでしょう。
こんなところにも手を抜かないこだわり。
誰でもきっと持って帰りたくなってしまう!ナイトウェアです。
これを着ると、不思議なことに上がってくるんです、気分が。
開放感あふれるレストラン ”FORQ(フォーク)”
フォークというのは、自転車の前輪の軸を支える部品のことで、それが名前の由来になっているようです。
レストランには、選手が実際に使っていたフォークも飾られています。
内装も素敵でした。競輪観戦ができるように大きな窓が張り巡らされ、テーブルも競輪にちなんだデザイン。
競輪観戦をしながら食事がとれるようなレイアウトになっています。
天井は銀色の排気パイプをそのまま露出させて、それがすごく洗練された空間を作りあげているのです。
提供されるメニューはスパイス料理がメインになっていて、普段とは一風変わったものが食べられます。
瀬戸内の食材を使ったグリル料理やオリジナルスイーツなどなど。
全体的に濃い目の味付けで、和風料理がどちらかと言えば好きな私でも、スパイシーなお料理もたまにはいいなと思わせるメニューです。
初めての宿泊時は、全国旅行支援キャンペーンのさなかだったため、ディナーもお得にいただくことができました。
この空間で食事すれば、いち押しドリンク「瀬戸内レモンビール」は、そりゃ飲まないといけないでしょう!という雰囲気になること間違いありません。
瀬戸内レモンビールは想像していたより甘かったですが。
もうホテルの至る所すべてが、KEIRINコンセプトのもと、お洒落に演出されていて、とてもいい時間を過ごすことができました。
このホテルを作った方はいったいだれ?・・・と調べていたら、こんなブログを見つけました。
KEIRIN HOTEL10ができるまで
https://note.com/kobamiho/n/n1685b0f1862c
「温故知新」という会社の社員さんのようですが、「競輪ホテル」にかける情熱、センス、行動力すべてに圧倒されます。
日本各地のホテル再建に奔走しておられるようですが、
この方が手掛けたホテルには、必ず宿泊する価値がある!と確信します。