日本で第1等灯台と呼ばれるのは、
犬吠岬灯台(千葉県銚子市)
経ヶ岬灯台(京都府京丹後市)
出雲日御碕灯台(島根県出雲市)
角島灯台(山口県下関市)
室戸岬灯台(高知県室戸市)
の5つしかありません。
第1等灯台には、第1等レンズ(レンズ直径25cm)が使用されていて、1等と名のつく通り、いちばん大きなレンズが設置されています。
この5つの灯台のうちの4つが西日本に存在しています。西日本に住む自分としては、これはぜひ観ておかなければいけません!
すでに堪能した経ヶ岬灯台以外の3つの灯台も、少し足をのばせば行ける距離にあります。
…ということで、山口県下関市の 角島灯台(つのしまとうだいです。
角島灯台へ行くには、角島大橋を渡っていくのですが、この角島大橋が「日本一美しい橋」でとても有名な観光地であるということを、この時に初めて知りました。(お恥ずかしい…)
天気の抜群に良い日は、コバルトブルーの海が両側にせまり、海外のリゾート地のような景観になるようです。
この日はあいにくの曇り空ではありましたが、海をまっすぐに駆け抜けていくドライブはとても爽快でした。
ちなみに快晴の日の角島大橋はこんな感じです。
両サイドのコバルト色の海を一直線に駆け抜けていくのは爽快以外の何物でもない!
御影石造りのオシャレな灯台
総御影石造りのこの洋風な灯台の設計は、日本でも数々の美しい灯台を設計している日本灯台の父、リチャード・ヘンリー・ブラントンが、帰国直前の明治9年に完成させた最高傑作です。
他の灯台とは一線を画す、そのたたずまい。
洋館のバルコニーを彷彿とさせるデッキのデザインも華麗で本当に美しい灯台です。
角島灯台は、数少ない「のぼれる灯台」のひとつでもあり、塔の上にも上がってみました。
105段のらせん階段を登り、デッキから眺める日本海もまた格別でした。
この日はすごく風が強く、早々に降りてしまったため、画像を撮っていません(泣)
どんな灯台でも、灯台の入り口には、このようなプレートが掲げられています。
このプレートは、「初点プレート」とよばれ、灯台が初めて点灯した初点日が記されています。
角島灯台の初点プレートには、明治9年3月1日と記されているのがわかります。角島灯台の誕生日ですね。
さらに、角島灯台は「恋する灯台プロジェクト」の認定灯台にも選ばれています。
恋する灯台プロジェクトとは?
Place(場所)・・・非日常感
History(歴史)・・・物語感
Access(道のり)・・・到達感
Romantic(ロマンティック)・・・創造感
Ocean view(景観)・・・最果て感
Shape(形)・・・造形美感
以上PHAROS(ファロス)の審査基準により認定され、灯台をロマンスの聖地へと再価値化していく取り組みです。
角島灯台はこちら
https://romance-toudai.uminohi.jp/toudai/tsunoshima.html
ここでもうひとつ嬉しいことが起こりました。
受付の一角に「灯台どうだい?」という小冊子をめざとく発見した私。
「ここにあった!」
「灯台どうだい?」というのは、灯台を愛してやまない元祖灯台女子の不動まゆう氏が自費で出版しているフリーペーパーです。
このバックナンバーが何とか手に入らないかと常々思っていたところだったので、受付の方にバックナンバーがあるかどうか聞いてみたところ、なんと「ありますよ!」との嬉しい返事。
そしてなんと、保存されているバックナンバーのフリーペーパーもいただけることになったのです!
時間をかけてファイルに保存してある冊子を丁寧に取り出してくださり、計10冊以上の「灯台どうだい?」をいただきました。
感激です!
不動まゆう氏の撮影する灯台はどれも素晴らしく、灯台への愛がすごく感じられるのです!
・・・私の後ろに並んで受付を待っていた観光客の方、お待たせしてしまってごめんなさいでした…(汗)
ついでに、公益社団法人燈光会(灯台の発達のための助成や知識の普及を行う団体)が発行している「あなたが選んだ日本の灯台50選」というポケットサイズの冊子も購入できました。
全国の灯台がカラーで端的に紹介されている…こういう冊子も私が求めていたものです。
これでまた灯台の知識を増やすことができます。
角島灯台に出かけるのは少々遠かったのですが、こんな素敵なおみやげもゲットできて、はるばる来て本当に良かった!
灯台に改めて魅了された旅となりました。