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リーズナブルに有馬温泉を楽しむなら、「太閤の湯」がおすすめの理由 

有馬温泉最大の温泉テーマパーク♨

日本の三大名湯と呼ばれる温泉は、草津温泉(群馬県)・下呂温泉(岐阜県)そして有馬温泉(兵庫県)。

もう一つ、日本の歴史ある温泉としてあげられる三大古湯は、道後温泉(愛媛県)・白浜温泉(和歌山県)そして有馬温泉(兵庫県)。

日本の三大名湯、そして三大古湯の両方に君臨する「有馬温泉」は、文句なしの「THE 日本を代表する温泉」なのです。

有馬温泉は、兵庫県六甲山のふもとに位置していて、神戸市内からも車で30分ほどで行ける距離にあります。

特に、「金泉」「銀泉」の2種類の温泉は、それぞれ異なる効能を持ち、美肌や健康にとても効果があるとして知られています。

太閤の湯 金泉
金泉

金泉とは

有馬温泉の2種類の源泉のうちの1つで、鉄分と塩分を多く含んだ赤茶色の濁り湯。

1.保温効果   

金泉に含まれる塩分は、体をしっかりと温めてくれ、冷え性や腰痛、関節痛、末端の血行不良などに効果があると言われています。

2.保湿効果

金泉に含まれる鉄分は、肌に潤いを与えてくれ、美肌や乾燥肌などに効果があると言われています。

3.殺菌作用

金泉に含まれる鉄分は、細菌の増殖を抑えてくれます。傷や火傷、アレルギー性皮膚炎などに効果があると言われています。

引用元:Copilot Bing
太閤の湯 銀泉
銀泉

銀泉とは

有馬温泉の銀泉は、無色透明のさらりとしたお湯です。金泉とは違って、炭酸泉と放射能泉の混合が使われていて、さっぱりとした爽快感が味わえる温泉です。

1.炭酸泉

血液の循環を良くし、冷え性や疲労回復に効果があります。飲用すると胃腸の働きを良くし、食欲を増進させる効果もあります。

2.放射能泉

腎機能の改善や神経痛やリューマチなどに効果があります。また、「万病の湯」とも呼ばれるほど、さまざまな病に効果があると言われています。

引用:Copilot Bing

金泉に久しぶりにつかりたい」という、急に湧いてきた欲望を抑えきれずに、良く晴れた休日に有馬温泉を訪れたのでした。

前日に神戸西地区に暮らす息子のところに泊まっていたので、高速道路を使わなくても、有馬温泉までは1時間弱で到着することができました。

思い返せば、有馬温泉を訪れたのは、はるか昔、中学生の修学旅行の宿泊が有馬温泉で、その時に初めて金泉なる温泉を体験したのでした。

中学生なので、おどろおどろしい色をした金泉は、恐怖を伴うものでもあり、

「入ったら何か具合が悪くなるのではないか」

「体に赤い色が付着してとれないのではないか」

「タオルが赤色になってしまうのでなないか」

など、修学旅行のテンパりも手伝って、いかにも中学生らしい会話が飛び交っていました。

宿泊施設にたどりつくまでに、すでにバスの中でのレクリエーションで、有馬温泉についての知識は入っていたものの入浴時に実際見た金泉は、地獄絵図の中のシーンに描かれていたお風呂のイメージなのでした。少し怖いような。

太閤の湯

有馬温泉は坂が多く、多くの旅館やホテルは坂の途中に立地し、それぞれが特徴ある風情を醸し出しています。

SMAPも泊まった「兵衛向陽閣」の前で車のスピードを落とし、どんな旅館なのか確認しながら狭くて急な坂を上っていきます。

「太閤の湯」は、有馬温泉街の坂の上の方、てっぺんの方に位置しています。

駐車場も広く、午前中早い時間であれば、休日でも車を停めるのに苦労はしないかもしれません。

あらかじめネットで調べてはいましたが、その料金体系にまず驚きました。

入館料 → 2,750円

これは、いわゆるすべてのお風呂に入れて、館内施設を利用できる料金です。

セットプラン → 2,900円(この日は休日だったので200円高い3,100円でした)

このセットプランには、入館料に加え、ランチのから揚げ定食・ソフトドリンク・ソフトクリーム・銀泉ドクターフィッシュ・無料の岩盤浴利用、がすべて含まれています。

セットプランはランチメニューがあらかじめ決められていて、他に鶏南蛮定食やヒレカツ定食、エビカツ定食のプランもあって、メニューによって金額が設定されています。

んん?どう考えても、セットプランの方が断然お得なのではないか?

フロントで説明を受けた時にも、単純に疑問がわいたので、なぜ入館料のみでも2,750円なのか?ちょこっと聞いてみたところ、ランチメニューがあらかじめ決められているから、とのこと。

yusura

後でネットを調べたら、太閤の湯に隣接しているホテル「有馬きらり」が開業50年を迎えるため、これを記念した特別入館プランであるということもわかりました。

館内にランチ場所は、このセットメニューのランチが提供されるフードコート「湯の山街道」と、少し高額のメニューが提供されるレストラン「花じゅらく」があります。

実際、お昼時には、このレストラン花じゅらくも結構にぎわっていたところをみると、

「せっかくの有馬温泉、昼食も少し贅沢しちゃいましょう~」と、入館料のみの2,750円で入館している人も結構いるという事実がここにはあるというのか!と、個人的にオドロキでした。

yusura

後でネットを調べたところ、お得な入館クーポン券アプリ会員限定クーポンなどたくさんあって、それを利用されているのかもしれませんね。クーポン情報は何にしても事前に調べておいたほうがいいですね、今後に活かそう。

このプランは期間限定なのでしょうか?できれば11月以降も長く続けてほしいなあ~。

太閤の湯 セットプラン
花鏡プランも魅力的!

館内は、リストバンドを利用したキャッシュレスシステムになっていて、とても身軽に温泉を楽しむことができます。

金泉と銀泉の往復ビンタ

今回は、時間の都合もあり、岩盤浴はしないことにして、お風呂をとことん楽しみます。

大浴場には、

・金泉と銀泉の混合泉『天下の湯』

・銀泉全身浴・半身浴『くつろぎ湯』

・熔岩サウナ&銀泉岩清水(水風呂)

・ミストサウナ『黄金の蒸し風呂』

があり、大浴場に入ってまず驚くものがコレ。

この小さな倉庫みたいなものは何?

黄金の蒸し風呂
黄金の蒸し風呂。手前が銀泉、奥が金泉と銀泉の混合湯

黄金の蒸し風呂。

太閤秀吉の「黄金の茶室」をテーマとした金泉・銀泉の贅沢な蒸し風呂、いわゆるミストサウナです。

大浴場の中にこのような建物がある・・というのは画像で見てはいましたが、

内部がミストサウナになっているとはおどろきです。

入ってみると・・

中はせまく、石造りのスツールのような椅子が4つ。4人入れば満員。

茶室というものがもともとミニチュア的な部屋なので、この空間も狭くてOKなのです。

蒸気加減もいい感じ。

金泉と銀泉の混合泉「天下の湯」にも何度も入り、お湯を手ですくってじっと見ます。

すくっている少しのお湯だけでも、赤いのがわかる・・

なので、相当成分が濃いのでしょう。注意書きにも「効能が強すぎるため・・」と書いてあります。

求めていた金泉。

唇をなめた時に少し塩辛い感じがしたので、塩分もかなり濃いようです。

熔岩サウナには、中央にパワークリスタルなるものが設置してあり、幻想的な雰囲気。

何よりもサウナの匂いがいいですね!懐かしい、昔どこかで経験したような匂い。

小さいころ、よく遊びに行っていた温泉施設のサウナがこんな匂いだったような気もします。

銀泉を冷却した、外の水風呂も趣たっぷり。

露天風呂には、

・金泉かけ流しの岩風呂

・ハーブ風呂

・五右衛門釜風呂(小さめの釜風呂3つ)

・銀泉炭酸泉「ねねの遊び湯」

・岩盤足湯

があります。

露天風呂は大浴場から、結構長めの階段を上がっていきます。

上階にある露天風呂もなかなか珍しい・・

さて、金泉かけ流し岩風呂!これこそ求めていたもの。

大浴場の金泉は銀泉との混合湯なので、金泉だけを堪能するならここしかない!

高級旅館に宿泊せずに、金泉かけ流し温泉を楽しみたいなら、太閤の湯は本当にオススメです。

金泉かけ流しの岩風呂は、手すりを持ちながらそう~っと足で踏み場を確かめながら入らないと、転倒必須の非常にデンジャラスなお風呂です。

赤いお湯で底は全く見えないし、深さも分かりません。

露天風呂の各種湯船に、かわるがわる入りましたが、やはり心惹かれるのは「金泉かけ流し岩風呂」。

説明書きを見ると、「阪神大震災の後に発見され、それをかけ流しの温泉として整備した・・云々」ようなことが書いてありました。

金泉を堪能した後は、ランチタイムで、から揚げ定食をいただきましたが、鶏のから揚げも揚げたてでホクホク美味しく、シンプルな定食ではあるものの、充分な量で満足でした。

太閤の湯 フードコート
広さもこぎれいさも十分なフードコート

昼食の後に、セットパックでついている「ドクターフィッシュ」を体験。

ドクターフィッシュとは?

ドクターフィッシュ(Doctor fish )は、コイ亜科の魚ガラ・ルファ(学名:Garra rufa )の通称。水中に人間が手足などを入れると、その表面の古い角質を食べるために集まって来るとされる。

古い角質を安全に除去できるため美容や治療に役立ち、角質を食べる刺激が神経を活性化すると言われている。

皮膚病で大量の角質(特に鱗屑)が生成される箇所を特に好む。

傷口はかさぶたを剥がされたり感染症にかかる危険があるため避けるべきである。

しびれのあるような、でもこそばゆい、変な感触。

かかとの角質をたくさん食べてほしいのだけど、タイムリミットの5分はあっという間にきました。

・・温泉でドクターフィッシュがあるのも珍しいですね。

ドクターフィッシュイメージ
引用元:ウィキペディア

館内を巡ったあと、また「金泉&銀泉」に漬かりたくなったので、再度大浴場へ。

ここで分かったことですが、休日の太閤の湯は、午後が圧倒的に混みあうようです。

午前中は結構余裕で入れていた金泉の湯にも、「芋の子を洗う」という表現がピッタリなほど、温泉人口が増加していたのでした。

結局5時間ほど滞在していましたが、滞在の途中からふと思い始めたことがあります。

この「太閤の湯」は、もしかしてずっと前は「有馬ヘルスセンター」ではなかったのか、と。

中学時代の関西方面修学旅行での宿泊施設は「有馬ヘルスセンター」とはっきり覚えていた私。

有馬ヘルスセンターは確か坂の上の方にあった記憶もあること、ヘルスセンターという施設だったならば、中にいろんなアミューズメント箇所があったはずで、リニューアルされてもそういう箇所は確保されて活かされていくのではないかということ、そして、館内全体から発される雰囲気のようなものを感じ取るにつれ、「ここ、有馬ヘルスセンターだったんじゃない、もしかして?」とだんだん確信に変わってきたのです。

それを確かめるためにはネットを調べればすぐにわかります。

帰る途中、ネットで「有馬ヘルスセンター」で検索してみると、

果たしてドンピシャ!そのとおり、ここ「太閤の湯」の前身は「有馬ヘルスセンター」なのでした。

中学校の修学旅行で、すでに私はここに来て、ここの金泉の湯に入っていたのか・・・

自覚しないまま、再び訪れていたのか・・・

ざっと、40年以上も前の話になります。

時の流れを感じました。

駐車場にも18時まで車が停められたので、太閤の湯を出た後は、有馬温泉街を歩いてみることにしました。

若い人たちのグループも結構多くて、いろんなお店に行列もできています。

最近できたと思われるようなお店もあり、有馬温泉としても、特にコロナ前後などはお店の入れ替わりは多かったのでしょう。

にぎわうお店を通り過ぎてしばらく歩くと、坂の上の方には民家が多いことにも気がつきました。

有馬温泉と共存して生活してきた人たちの生活圏域。

こんなところをホトホト歩いてみることこそ、旅の醍醐味であることを、私は知っています。

有馬温泉街の民家

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