1990年代のカッコいいガールズバンドをふりかえる
ROSY ROXY ROLLER
CHU-DOKU
REG‐WINK
1990年代には、本当にいろんなガールズバンドが存在していました。
あんまり表には出てこなかったけど、確実にしっかりとロックしているバンドはたくさんあって、もしその頃東京や大阪に住んでいたとしたら、あちこちのライブハウスに入り浸って、いくつもの熱狂的な夜を過ごしたんだろうなあ、と妄想します。
ROSY ROXY ROLLER
(ロージー・ロキシー・ローラー)
ツインボーカル・トリプルギターという構成が珍しいバンドです。
なぜトリプルギターなのかわかりませんが、いろいろやってみたい女の子が集まって純粋に楽しくロックンロールしているところに、当時のファンたちは激しく惹かれたんだろうと思います。
1st ROSE BUDS(1990年4月)
2nd Rock Girls Rock(1991年1月)
3rd BANG!(1992年1月)
4th bubblegum tune(1995年9月)
4枚目はバンド名が「ROSY」になってからのリリース。
1stの代表曲は、1曲目の「ガールズ・キッス」、9曲目の「トランジスター・グラマー」。
KIWAKOの甘い声と、MIYUKIのロックっぽい声が短いフレーズごとに絡み合うツインボーカルで、女の子らしいロックがギュッと詰まったアルバム。
少しケバめのビジュアルも好きでした。
2ndの9曲目のバラード「シュガリー」は名曲。バブルだったこの頃のCDはジャケット仕様も豪華なものが多く、歌詞カードも上質な紙で厚めに作られていて、メンバー画像もふんだんに入っています。
楽曲が色あせてないせいでしょうか、年月が経っても急に無性に聴き返してみたくなるバンドです。
CHU-DOKU(チュードク)
バブル期に活動していたインディーズバンドのひとつ、CHU-DOKU。
この頃のバンドの傾向として、男女混成メンバーのバンドもいくつかありました。
混成バンドの場合、長く続かないんだろうなあ…という勝手なイメージがありましたが、CHU-DOKUはバンド名変更したり、曲のイメージをガラッと変えたりして長く活動していたイメージがあります。
1st HAPPY CITY(1990年9月) インディーズ時代の曲をCD化
2nd Happy Panic Calender(1991年2月)
代表曲は1stの1曲目の「幸せになれる嘘」。
ポップな曲調に隠されたメッセージが、じわじわボディブローのように効いてくる曲です。
CHU-DOKUの曲はそんな曲が多いのかも。
「太陽が月に恋した」とか「ずっとこのまま」はライブで聴いてみたかった曲です。いい曲です。
REG‐WINK(レグウィンク)
ヴォーカルの藤井真由美は、女性版世良公則といってもいいようなスコーンと抜けるハスキーボイスがとても魅力的。
全体的に硬派なイメージが強いかもしれませんが、一生懸命過ぎないストレートなロックンロールを突き進んでいるバンドです。
1st Reg-Wink(1989年4月)
2nd Band On The Run(1990年6月)
このバンドの代表曲は何といっても1stの「トラブル・メーカー」。
曲の構成とかギターのリフとかが、しっかりと1990年代してます。
王道のロックンロール。
Reg-Winkというバンドを知ったのもこの曲がきっかけでした。